新しいローマ法王に選出された枢機卿が、民衆へのスピーチ直前に突然の遁走!? 街に飛び出した法王の“ローマの休日”をユーモラスに描くナンニ・モレッティ監督(兼出演)作。法王を演じるのは「美しき諍い女」などの名優ミシェル・ピコリ。他に「トリコロール 白の愛」のイェルジー・スチュエル、レナート・スカルパ、マルゲリータ・ブイらが共演。
ローマ法王逝去の報せを受け、各国の枢機卿たちが集まり次期法王を選出するコンクラーベが始まった。法王に選ばれることは最高の名誉であるが、あまりの激務ゆえに誰もが選ばれないことを願っている。そんな中、名だたる枢機卿たちを差し置いて新法王に選ばれたのは、まったく無名のメルヴィル(ピコリ)。突然の出来事にパニックを起こし部屋に閉じこもってしまった彼に、バチカン報道官(スチュエル)もお手上げ。秘かに外部のセラピストの元へ連れていこうとした報道官たちの目を盗んで、メルヴィルはローマの街へと逃げ出してしまった。
おそらく人生で最後になるであろう自由な時間を謳歌するメルヴィル。街の人たちと触れ合い、教会の神父の話を聞き、人々の信仰心に触れ、法王の存在意義を感じ取っていく。やがて、彼がバチカンに戻らなければならない時がやってきた。
スタッフ・キャスト
[監督]ナンニ・モレッティ
[出演]ミシェル・ピコリ、ナンニ・モレッティ
上映時間:1時間45分
配給:2011年伊=仏映画/ギャガ配給
公開日:7月21日公開
「オフィシャルサイト」