「アーティスト」でアカデミー主演男優賞を受賞したジャン・デュジャルダンが自らの原案を脚本化し、製作・主演・共同監督までこなした艶笑コメディーで、九つの章を、デュジャルダンの他、共演者のジル・ルルーシュ、「アーティスト」のミシェル・アザナヴィシウス、フレッド・カヴァイエ、アレックス・クルテス、エリック・ラティゴ、エマニュエル・ベルコが監督に当たっている。
プロローグとエピローグは、フレッド（デュジャルダン）とグレッグ（ルルーシュ）の何よりも女性をナンパすることが好きな親友同士の物語。それぞれの妻を説き伏せラスベガスにやってくるものの、浮気に人生をかけた二人を様々なトラブルが待ち受ける。このストーリーの間に七つのエピソードが挿入される。
パリのサラリーマン、ローラン（デュジャルダン二役）は出張先で女たちとの情事を望むが、誰からも相手にされない。そんな彼の前に車いすのモテモテ営業マン、カスタン（ルルーシュ二役）が現われる。また歯科医エリック（ルルーシュ三役）が愛人と情事を楽しもうとするが、奔放な彼女はクラブへ飛び出し、そこでエリックは酔っ払い男ジェームズ（デュジャルダン三役）に絡まれてしまう……