ディズニーのアニメーションでも知られるグリム童話の人気の一編『白雪姫』を「アリス・イン・ワンダーランド」のスタッフが大幅に改編して贈るアドベンチャー。ヒロインのスノーホワイト役に「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュアートを迎え、彼女の命を狙う王女役には「ヤング≒アダルト」のシャーリーズ・セロン、森のハンター役に「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワース、王子役に「パイレーツ・オブ・カリビアン／生命の泉」のサム・クラフリンという豪華なキャスティングで、共演にもボブ・ホスキンズ、イーアン・マクシェーン、レイ・ウィンストンら英国のベテランが多数出演。監督は新鋭ルパート・サンダーズが担当している。
昔々。マグナス王の統治する王国のプリンセスとして誕生したスノーホワイトは、外見も美しいがその心はさらに美しいといわれる少女だった。しかし女王が亡くなって一年後、新しい妃としてラヴェンナ（シャーリーズ）がやってきた時、スノーホワイトの幸福な時代は終わりを迎える。
七年後、王に代わって国を治めるようになったラヴェンナは、若い娘たちの生気を吸い取ることで若さを保っていた。だが、彼女の崇拝する魔法の鏡は、ラヴェンナの世界一の美貌は、スノーホワイトに追い越されることを予言し、彼女の心臓を口にすれば、ラヴェンナは永遠の若さと美貌を約束されるだろうと告げる。ラヴェンナは幽閉していたスノーホワイト（クリステン）の元へ、弟のフィンを送り込み殺害を試みるが、脱走の機会を狙っていたスノーホワイトは、フィンの不意をついて城の外へ逃れることに成功。森に逃れた彼女を捕えたい女王は、ハンターのエリック（ヘムズワース）に、死んだ妻を生き返らせるとそそのかして、刺客として差し向ける。
しかしスノーホワイトを捕えたエリックは自分が女王に騙されていたことを知り、逆に彼女を助ける側に回る。闇の森をエリックと旅するスノーホワイトは、彼からサバイバルの術を学んでいく。やがて二人は元王軍の兵士だった八人の番人が守る森の聖域にたどり着く。そこでスノーホワイトは森の精霊の祝福を受け、それを目にした番人たちやエリックは、彼女こそ邪悪なラヴェンナから王国を救う唯一の存在であることを理解する。
だがその聖域をフィンの組織した追跡隊が急襲。エリックはフィンを倒し、スノーホワイトは彼女を案じて追跡隊に身分を隠して加わった幼なじみのウィリアム王子（クラフリン）と再会し、つかの間の喜びを感じる。そんな折、ラヴェンナは姑息な手段を使ってスノーホワイトに近づき、彼女に毒入りのリンゴをかじらせる。エリックとウィリアムの手によって、ラヴェンナに狙われた心臓は守られたが、彼女の息は止まってしまう……