オーディションの時はジョニーに会えるだけでもボーナスなんて考えていたの
世界中から集まったアリス役希望者の中からまず200人が選ばれ、次に8人にしぼられ、最後に残った二人のうちからティム・バートン監督はミア・ワシコースカをピックアップ。オーストラリアの首都キャンベラ生れの21歳。9歳から14歳までプロのバレリーナを目指して週に35時間もの猛特訓を続けたという。
『バレエと同じように人前でパフォーマンスをする女優の道を歩もうと、すぐに方向転換して、ぼちぼちとテレビやCMの仕事を始めたの。「ディファイアンス」(08)でジェーミー・ベルの恋人役を得たときは、母の祖国のポーランド人を演じること演じることが出来てうれしかったけれど、私の名前からみんなポーランド人だと思って、まさかオーストラリア人だとは夢にも思わなかったみたい』
さて「アリス…」の会見にはブロンドの髪をばっさりとカットし、少年っぽさとエレガンスのミックスがとびきりチャーミングだった。
『アリスの役を得たときは、マジにウソーって思った。最初から受かるなんて全然思っていなくて、オーディションの後にまた呼び出されても、そのうちダメだといわれるとあきらめていたから。監督やジョニー(デップ)に会えただけでもボーナス! なんて考えて。3回目くらいから、もしかして! とか思って、それからが長くて辛かった。5回もテストがあったのだから! 合格したときはヘタヘタと床に座り込んでしまったほど。現場に行って、いざ撮影がスタートして、監督が最初のテイクを俳優たちの思い通りにやらせる方法にまずびっくりして、次にジョニーがテイク毎に全くちがう演技をして、そのどれもが凄く上手で、やっぱり凄い才能なのだなぁと感嘆するばかり。CGI撮影のために、出演者たちは毎日、ネオングリーンが周囲ぐるりのセットで演技し、誰もが息苦しくなって、そのうち船酔いみたいな状態になっていくの。今は誰もがもうグリーン色は当分見たくないっ!てうんざりしているはず』
(続きはSCREEN6月号をご覧下さい)
TEXT by 小野亜優
PROFILE
[出生地]オーストラリアのニューサウスウェールズ州キャンベラ生まれ
[生年月日]1989年10月
クリス・プラット
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」のクリス・プラット
エラ・バレンタイン
「赤毛のアン」のエラ・バレンタイン
ヴィン・ディーゼル
「ワイルド・スピード ICE BREAK」のヴィン・ディーゼル
エマ・ワトソン
「美女と野獣」のエマ・ワトソン
スカーレット・ヨハンソン
「ゴースト・イン・ザ・シェル」のスカーレット・ヨハンソン
ナタリー・ポートマン
「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」のナタリー・ポートマン
トム・ヒドルストン
「キングコング:髑髏島の巨神」のトム・ヒドルストン
ライアン・ゴスリング
「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴスリング
エマ・ストーン
「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン
エヴァ・グリーン
「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」のエヴァ・グリーン